先日の記事の通り、老後資金の仕込みがある程度終わったので、今度は将来の学費に備えて「つみたてNISA」を開始しました。
そこで今回は学費のような中・長期投資におけるつみたてNISAの活用方法について私の意見をまとめてみようと思います。
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つみたてNISAのデメリット=超長期投資には向いていない
つみたてNISAは老後資金のような超長期投資には向いていません。
それは、つみたてNISAの「20年」という制限が大きく関係します。
20年経過すると、課税口座(特定口座や一般口座)に移すか売却して現金にしなければいけません。
この時点で利益が出ていれば何も問題ありませんが、損失が出てしまっていた場合はかえって損をしてしまう可能性があります。つみたてNISA口座から課税口座に移管した時点での保有金額が“購入額”とみなされてしまうからです。
例えば、つみたてNISA口座で100万円投資し、20年間運用した結果、評価額が20万円になってしまったとします。
これを課税口座に移した後、評価額が上昇し、投資額と同じ100万円になったため売却をすると、実際には利益は出ていませんが、課税口座に移した時と比べると80万円の利益が出ていることになり、この分について課税されてしまうのです。
逆を言えば、10~20年くらいの中・長期投資に対して「つみたてNISA」は非常に効果的です。
つみたてNISAのおすすめ銘柄
私が選んだ銘柄は、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。
選んだ理由は以下の3点です。
- インデックスファンドに勝ち続けることができる投資家はほとんどいない
- 今後も先進国の株価は上昇していく(はず)
- 信託報酬が安い
私自身も5年以上前から当ファンドには投資を続けてきていて、安定したパフォーマンスを発揮してくれています。
このままのパフォーマンスを続けていけば利回り7%は期待できます。
現金化のタイミング
1番の問題点は現金化のタイミングです。
長期的に見れば7%の利回りが期待できても、いざ現金化するときに大暴落が来てしまうと、これまでの投資の意味がなくなってしまいます。
なので、ある程度利益がある時点で現金化する必要があります。
では、それはいつなのでしょうか?
投資後10~15年目で期待利回り程度のパフォーマンスが出ていれば現金化しても良いと私は考えています。
なぜなら、ここ最近の株価の暴落は2~3年で回復しており、過去の大暴落を見てみても回復に10年以上かかることは滅多にないからです。
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世界恐慌(1929年):回復に約25年
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ベトナム戦争&財政悪化(1972年):回復に9.5年
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ブラックマンデー(1987年):回復に約2年
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ITバブル崩壊(2000年):回復に約7年
- リーマンショック(2007年):回復に約5年
つまり、もし投資10年目で損失が出ているならば、もう5~10年様子を見れば回復する可能性が高いと言えます。
しかし、「現金化するタイミングが早過ぎると複利の効果を最大限得られない」という意見もあると思います。
ただ、今回のつみたてNISAの目的は「学費」です。
つまり、十数年後にはある程度まとまったお金が必ず必要になり、且つ、ここで損失を出してはいけません。
そういう条件になると、多少早めに利益を確保しておいてもいいのかなと思います。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言いますからね。
なので、10~15年で見切りをつけるのが良い塩梅なのかなと思います。
ただ、世界恐慌のように回復まで20年以上かかってしまう大恐慌に遭遇してしまったら中々厳しいです。
そこは個人としてリスクをどれだけ受け入れられるのかに依ります。
最後に
これからはつみたてNISAの非課税枠40万円/年(1月~12月)を使いきるために月33,333円積み立てていく予定です。
今(2021年3月)から設定すると投資開始が5月からになってしまうため、2021年のつみたてNISA投資期間は8か月となります。
非課税枠40万円使いきれないのかなと思いきや、増資枠があってちゃんと使い切ることができます。増資枠を16,667円にすることで、40万円きっちり使いきることにしました。
さらに、楽天クレジットカード決済にすることによってポイントもついてきます。
なんてお得なんでしょう。
そんな感じで、これからは子どもの学費の為につみたてNISAを利用していきます。
こちらの記事でも書いている通り、子ども2人を高校から私立に通わせるためには毎月10万円の積み立てが必要になります。
つみたてNISAの非課税枠40万円/年 では足りないので、その分は特定口座に別途積み立てていきます。
そこは課税されてしまいますが、しょうがないですね。
非課税枠増えないかなー。