みなさんにとって「やりがい」とは何ですか?
やりがい
物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。
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やりがいを感じたこと。
最近、やりがいを感じた出来事についてです。
僕の大学では、建築設計の授業があります。僕は、この授業が苦手でした。どっちかっていうと嫌いな分野です。設計のようにゼロから何かを創造していくことに、苦手意識を持っていました。
そこで僕は、嫌いな教科は嫌いな教科なりの取り組み方があると思いました。嫌いなので短時間で、且つ、せっかく履修をしているのなら良い成績を取ろうと考えました。
そこから、工夫生活が始まりました。
工夫したことは、3つあります。
①3分考えて案が浮かばなかったら、文献などを調べる。
②朝にやる。昼や夜には案を練らない。
③一日3時間まで。長考しない。
①3分考えて案が浮かばなかったら、文献などを調べる。
これは、時間をうまく使う上で、非常に有効でした。3分考えて、何も思い浮かばなかったら、その後、何時間考えても何も出てきませんよ。
しかも、せっかく搾り出した案であっても、それがオリジナルである保障がありません。世の中には膨大な数のデザインが出回っています。自分がオリジナルだと思っても、必ず似たようなデザインは存在します。
なので、いいデザインが思い浮かばなかったら、さっさと外部で答えを探すべきなんです。
これは僕の持論ですが、オリジナルとは物まねだと思うんです。例えば、どんなスポーツ選手でも、必ず参考にした人がいます。芸術においても、必ず影響を受けた作品があります。
既に出回っているものをつなぎ合わせた「継ぎ接ぎ」みたいなものがオリジナルです。だって、自分がオリジナルだと思っても、それが影響を受けていない保障なんて無いのですから。目に入る情報から、無意識に模倣しているのです。
外部の情報を基にデザインを考えた方が、いい案になる可能性は高いし、効率がいいです。
②朝にやる。昼や夜には案を練らない。
やっぱり、朝は効率がいいです。一番の違いは、思い切りの良さだと思っています。案を練り上げるのも早いですし、それを形にするのも早いです。
朝は、頭がスッキリしているので、考えをまとめるのが早いです。言葉にならないような思念を、言葉やイメージに翻訳するのに適した時間です。そういう意味で、思い切りがいいんだと思います。
逆に、効率が良くない昼や夜には、案を練らないほうがいいと思います。朝やるべきことを昼や夜にやる理由はありません。昼や夜にやるんだったら、頭をあまり使わない情報収集などに努めた方がいいと思います。
③一日3時間まで。長考しない。
前提にあるのは、「この教科が嫌い」ということです。なるべく接する時間を減らさないといけません、嫌いなので。
一番避けなければいけないのは、ダラダラと時間を過ごしてしまうことです。そんなことをするんだったら、早く切り上げて、自分の好きなことをした方がいいです。
限界の時間を設けて、それ以上かかるようだったら、明日に持ち越します。案は、一日置いた方が良くなることもありますしね。
結果
結果として、僕のデザインした建物は、150人中5位に選んでいただきました。1位を目指していたので少し残念でしたが、掛けた時間や苦労を考えたら、満足のいく結果です。
特に評価に値する点は、時間の使い方です。この教科は課題の提出が大変で、自分が設計した建物の模型を作らなくてはいけません。そのため、提出日のある週は、みんな、ほとんど寝ないで作業をします。他の授業を欠席する生徒も多数います。
そんな中、僕は一度も夜更かしをせず、他の授業にもちゃんと出席し、良い成績も修めました。無駄な苦労をしていなかったのです。たかが課題の提出といっても、勉強面だけではない生活面や健康面といった、全体のクオリティが違います。
色々な感情や考えを通して、僕はこの体験に「やりがい」を感じました。
「やりがい」とは。
大学には、僕の好きな教科は沢山あります。でも、一番「やりがい」を感じたのは、この嫌いな教科でした。
僕なりの考えですが、「やりがい」とは工夫したりもがいたりする、その過程にあるのではないかと思います。その過程が楽しいのです。
「楽しい」では語弊があるかもしれません。「ワクワクする」や「スリルがある」といった方が適切なのかもしれないです。楽しい面だけではなくて、「悔しい」とか「ウザい」とか「なんでこんなことをやらなくちゃいけないんだ」といった、負の感情も含めた面白さです。
そう考えると、どんな仕事や物事にも「やりがい」はあるのではないかと思えますよね。その人の心持しだいで、「やりがい」は生まれるのです。
つまらないならつまらないなりの心持、ムカつくならムカつくなりの心持、色々な心持があります。その時の状況しだいで、適切な心持を使い分ければ結果はついてきます。人生が幸か不幸になるかは、その人次第であり、環境に依るものではありません。
大学生活ではありますが、貴重な体験をしたと思いました。
ではでは。