僕は今、以下の本を読んでいます。
その中で、共感した文章があります。
武術では、効率的な攻撃方法や防御方法が型として整理されていて、それを反復練習することで有効な戦い方を学んでいきます。
有効な戦略を型として整理した上で鑑賞したり模倣したりすることで、個々の型が競合や顧客、ビジネスシステムに対して作り出すダイナミズムを会得し、戦略を作り出す能力を大きく高めることができる
僕は、何事も「型」の模倣から入るべきだと考えています。それは、勉強もスポーツもビジネスも同じです。僕が成功法則を真似ているのも、この「型」を身につけるためです。
逆に、この「型」を身につけていないと、大変なことになります。成長どころか、全く成果を出すことが出来なくなってしまいます。
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日本のバスケットボールには型が無かった!
僕はバスケットボールが大好きです。毎日、NBA や日本のB リーグの試合を見ています。
日本のバスケはやはり弱いです。世界どころかアジアでも低位に位置しています。体格で負けている部分もありますが、なによりも戦略で劣っています。
例えば、海外では、スリーポイントの外からドライブなどで攻める1対1は、どうしてもでない限りやりません。非効率だからです。
それよりも、スクリーンからのピックアンドロール、ポップなどで、ディフェンスのずれを生み出す方法を採用します。
もしくは、サイズのミスマッチがあれば、ポストアップからの1対1を取り入れます。先ほど述べたスリーポイント外からの攻めとの違いは、ゴールに近い分シュートの成功率が上がることです。ポストアップからであれば、トリプルスレッドから多彩な攻めを繰り広げることができます。
これらの攻めは、海外では当たり前です。既に「型」として決まっていて、ここに反論を述べる人はいません。効率的だからです。
しかし、日本のバスケにはこの「型」がありません。youtube 等で動画を探していただければわかりますが、上記の基本の攻めができていません。ガードがなんとなくボールを運び、なんとなくパスを出し、なんとなくシュートをします。
また、ミスマッチがあるのにそこを攻めようとはしません。何も考えずにバスケをしています。
海外では、最初のパスからその理由が深く決まっています。ボールは一つしかないので、一番効率よくシュートを打てるように、全員が一つの決まりごとに沿って動きます。
すると、相手はその動きを読んで、妨害してきたりします。そこで初めて、「相手はこう来そうだから、逆の動きをしよう」とか、自らのオリジナルな判断を下すのです。最初から、好き勝手な行動などありえません。全ての行動に意味があります。
僕が好きな攻め方は、John Stockton & Karl Malone 時代のJazz の戦略です。
(下動画白のユニフォーム)
とにかく、ガード陣とインサイド陣でスクリーンを掛け合い、ミスマッチを作ろうとします。ひたすらそれを繰り返します。また、ミスマッチがあれば、ひたすらそこにボールを入れます。凄くシンプルです。
同じ行動を繰り返すので、特にJohn Stockton は怪我をほとんどしませんでした。「型」というのは、様々な面で効果があります。
これからの日本のバスケ
富樫選手や外国人選手のように、海外で経験を積んだ選手によって、ようやく日本にも「型」が身についてきました。ようやく、世界のスタートラインに立とうとしています。しかし、日本が自分たちの力を発揮できるようになるには、まだ時間が掛かると思います。
日本のバスケを見たとおり、「型」がなければスタートラインにすら立てません。まずは「型」の模倣から始めるべきです。
これはスポーツに限った話ではなく、すべてのことに言えます。とにかく真似&真似!
オリジナルはそこから生まれるのです。