ミュウツーの逆襲がリメイクされるみたいですね。
ミュウツーの逆襲は、私が小学校低学年の頃に上映されました。映画館まで観に行ったのを覚えています。
コピー故の苦悩を描いた作品ですが、小学生には難しいテーマで、当時はちゃんと内容を理解できませんでした。
そもそも”逆襲”の意味もよくわかりませんでしたし、ミュウツーがキレてる理由もよく分かっていませんでした。
小学生が理解できないほどテーマが難しい作品です。それでも当時の私がこれにハマった決め手は、バトルシーンをはじめとする演出のカッコ良さなんです。戦い方や話の持って生き方が至高なんです。
そこで今回はミュウツーの逆襲の見どころ・良さについて書きたいと思います。
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イントロ
陽気なスタート、いつも通りのナレーション。おはスタで有名なレイモンドが海賊風トレーナーとして出てきます。
ここで子どもたちはテンションが上がったと思います。もろレイモンドなんですもん。
しかも、当時はまだゲームで手に入らなかったドンファンを出してくるんです。子どもたちのテンションは更に上がりますよね。
ドンファンのデザインも良いですよね。アルマジロと象を合わせたようなデザインで機能的です。
最後はピカチュウさまがきっちりとまとめてくれ、いつも通りのポケモンって感じでイントロを終えます。
ポケモン城 ~序盤~
レイモンドとのバトルシーンとは打って変わって、ポケモン城での雰囲気は全体的にシリアスな感じになります。お笑い要素は一切なし。
特にバトルシーンは、バトルという生半可なものでは無く、本気の殺し合いみたいになります。技の一発一発がめちゃくちゃ痛そう。
序盤からカッコイイ演出のオンパレードです。
- ウミオがねんりきで投げ飛ばされる
- ウミオ「ギャラドス!はかいこうせんだ!」
- ギャラドスのはかいこうせんをミュウツーがバリアーで跳ね返す
ここの流れは最高にテンションが上がります。当時のはかいこうせんは最強のわざでした。
それを、ミュウツーがまるで柔道の技みたいに相手の力を利用してあっさり跳ね返すんです。今見ても全く謙遜無いカッコよさです。
それを序盤に持ってくるセンス、流石です。
シリアスな感じも相まって、当時の子どもの心をガッツリ掴んでいました。当時、友達とこのシーンについて熱く語り合いましたよ。
あと、高木渉さんの声もいいんですよね。特に叫び声が。
「ポケモンがポケモントレーナー!?」
「ギャラドス!はかいこうせんだ!」
そしていいやられっぷり(笑)
ポケモン城 ~オリジナルvsコピー~
そして、いよいよコピー対オリジナルの戦いが始まります。
ここでのカッコよさは、オリジナルの”強い技”をコピーの”弱い技”で返り討ちにするところにあります。
フシギバナ:はっぱカッター(オリジナル)⇔つるのムチ(コピー)
カメックス:ハイドロポンプ(オリジナル)⇔こうそくスピン(コピー)
リザードン:火炎放射(オリジナル)⇔こうそくいどう、たいあたり、ちきゅうなげ(コピー)
こういうところで、さりげない演出が光ります。
よくあるのは同じ技をぶつけ合う演出です。まぁ、分かり易いですよね。同じ技で片方が圧倒していたら強いって直ぐにわかります。
でも、ただ圧倒するのではなく、ワンランク技のレベルを落として圧倒しているんです。個体値に圧倒的な差があるから、コピーが弱い技を使ってもオリジナルを圧倒できるんです。
子どもたちからしたら、オリジナルの方が強い技を使っていることはわかっていますからね。それでもオリジナルが負けてしまうことで、子どもたちに「おいおいマジかよ」と圧倒的な敗北感を味合わせます。
特にフシギバナ同士の戦いが好きでした。コピーのつるのムチが1つ残らずオリジナルのはっぱカッターを叩き落とすんです。
変にかっこつけるんじゃなくて、無駄の無い動き。善戦もさせない圧倒的な差。
コピーの強さの余韻に浸る間もなく、間髪入れずにオリジナルを次々と叩き潰していくシーンです。フシギバナのバトルから始まりリザードンのバトルが終わるまでがあっという間です。
リメイクに望むことは、変にかっこつけて欲しくないです。演出が過剰すぎて冷めてしまうことがあります。
原作のときみたいに、無駄の無い動きにしてもらいたいです。
ポケモン城 ~中盤、終盤~
正直、私としては先のバトルシーンが最高潮でした。
サトシがオリジナルたちを救出してからちょっとつまらなくなってしまいます。ここからメッセージ性に重きを置いていったからだと思います。
前半ではコピーの方がオリジナルよりも圧倒的に強いはずだったのに、最後はなぜか相打ちになっちゃってますからね。ストーリーを上手く収束させるために、ちょっとした矛盾が生まれてしまっています。
最後に
ここまでミュウツーの逆襲の見どころ・カッコよさを書きましたが、また観たくなってしまいました。
リメイクはフルCGなので、アニメでは演出し辛かったところをCGでかっこよく演出してもらいたいですね。
バトルシーンに立体感を持たせるとか。うーん、でもアニメがかっこよすぎたからなぁ。それを超えられるかどうか。
あと、エンディングで小林幸子さんの「風といっしょに」もまた聞きたいですね。エンディングもまたいいんですよね。
サトシ、カスミ、タケシが特にしゃべるわけでもなく、黙々と旅をしている様子が描かれています。普段の彼らってこんな感じなんだろうなぁと。舞台裏を見せてくれているような感じです。
今回も映画館で観ようかな。