最近、新人に対して仕事ができるかどうかの目利きができるようになってきました。
(会った時の印象)と(その人の仕事の能力)が結果的にほぼ一致しているのです。
これは研究にも言えます。
研究室の面接で、「こいつダメだろうな」と思った人は、大体ダメなやつでした。
その内の1人は研究についていけなくて辞めてしまいました。
「当初はイヤな印象だったけど、きっと良いところもあるだろう」と考えていた時期もありました。
でも、月日が経ち、その新人の成長ぶりを見て、そんなことはないと学習しました。
最初の印象で、その人の能力や伸びしろは決まっています。
決して知識や経験の豊富さの話ではありません。
それらは、しばらく仕事や研究をやっていれば誰でも身に付きます。
大事なのは姿勢、そして、それに伴った考え方でした。
先のバイトの例だと、誰でもできる皿洗いで既に差が出ているのです。
仕事ができない人はタラタラと洗い場を占領し、仕事をした気でいます。
皿洗いなんて注意するまでもない動作です。
だから、とっとと終わらせて次の仕事に取り掛かるべきです。
でも、仕事ができない人はそれができません。
仕事に取り組む姿勢からしてダメなんです。
研究においても、最初の既往文献調査の時点で明らかに差が出てしまっています。
面白いのが、それらの考え方や姿勢が、態度や言葉、表情として滲み出ていることです。
それもそのはず。何も結果を残せないような人が、自分を偽るほど器用なはずがありません。
なので、初めて会った時の印象って本当に大事なんだと思いました。
変な話、小学生に対してでもその素質はわかると思います。
その人の根底にある価値観や捉え方は、その頃からあまり変わっていませんし、そう簡単には変われません。
確かに、知識とかは高度になっているかもしれません。
でも、(やるべきこと)、(取り組むべき最初の1歩)は小さい頃から何も変わっていません。
「ある問題が起こって、それに対してどう対処するのか」、それだけです。
その原動力が、考え方や姿勢です。
だから、「誰かがやってくれるだろう」ではなくて、その「誰か」に自分がなろうとすることが大事です。